協会に来てくれた学校のページ

三重県多気郡多気町・松坂市学校組合立多気中学校
2年生のみなさんのページ

<

●訪問データ●

訪問日 平成15年09月19日(金)
人数 7人
学校の場所 三重県多気郡多気町
●高級牛肉で有名な松坂の近くの多気町から、7人の中学生が訪問してくれました。ナショナル・トラスト協会訪問の動機には、つり好きのX君の「魚のたくさんいる川の環境作りの活動が知りたい」という切なる願いがあったそうだ。
持参してもらった学校要覧を見ると、ボランティア活動やナショナル・トラスト活動の基本と重なる「学校・家庭でしなければならないことの実践と、実践を通しての連携を深め、人間として大切な基本的生活習慣の徹底・推進を図る」と学校経営の特色に掲げられている。ナショナル・トラスト活動は人間の活動だ。

●訪問を受けて(ナショトラおじさんこと 岩切より)


おじさんが元教師ということで緊張したのか、少々声がちいさい。予め用意してきた質問に答える形で進行する。

ガイドブックやパンフレットを元に、産業革命を果たしたイギリスのトラスト運動を話し、それにあやかって二十数年前「社団法人日本ナショナルトラスト協会」が設立されたことを初め、この協会の主な仕事について説明する。ナショナル・トラスト地で直接活動をするのでなく、全国に散らばるナショナル・トラスト団体と連絡しあって、それぞれの活動がうまくいくように支援する。一方でナショナル・トラスト活動の大事さを多くの人々に理解してもらうために行動したり、法律について研究したりして、豊かな自然や歴史環境を守って行こうとしていることを話す。

おじさんの仕事については、「何か世の中のために役立ちたい」希望がこの協会で生かされたこと。環境やあ自然保護についての小・中学生からの質問に答える仕事を通して、環境に関心をもつ人が一人でも増えていくことを願って頑張っていることを話す。協会は利益を上げるところではなく、会員が納める会費と、寄付金によって仕事をしているところ、だから給料は他の企業に比べるとずっとすくない。でもこの仕事が好きだから、頑張っている。おじさんのようなボランティアも100人以上いて、皆頑張っている。

富士山の水が突然湧き出す柿田川トラスト、活動を始めた頃はヘドロとゴミの汚い川、
10年でようやくきれいな水を取り戻したそうだ。今では川底が見えなくなるくらい産卵の為にアユが遡上する。X君の目が突然輝く。富士山トラストの活動は砂と石ころの5合目付近を豊かな森にしようと取り組んでいる。5年や十年先の森作りではない。何百年も先のことかもしれない、そんな仕事に取り組んでいるのだ。(パンフレットをゆっくり見てほしい)豊かな川には豊かな森つくりは欠かせないものね。
トラスト活動を続けている人たちは、全部ボランティアだよ。ボランティアは年齢に関係なく出来る。力仕事がダメなら、お小遣いを寄付することで協力できるね。ゴミ拾いや
空き缶集めだって、環境美化につながる。植樹の手伝いなら何とかやれる。そう考えていくと、誰でもいつでもやれそう。ボランティアをする上で大切なことは 
  • 自分からやろうと決めて実行
  • その仕事に満足できる
  • やった仕事に対しての見返り(お礼や報酬)を期待しないこと
そんな話を質問に答える形で話したが、わかってもらえたかな?
人間として大切なことは、挨拶(家族や先生・友達に)、それぞれの役割(家での仕事や学校での当番活動)は勿論だが、思いやり・人やものを大切にする心をもつことなど最後にまとめたが、ちょっと説教臭かったかな。

最後の記念のスナップ写真を写して終わった。近いうちにHPでお見せできると思う。「多くの友達にボランティアの心が広がってくれるといいな。」そう願いながら、お別れしようとしたら、「チャリン」募金箱にコインのはねる音。金額なんてどうでも、その心がうれしいね。そういえば、今からTV小説「こころ」の舞台になっている浅草へ行くそうだ。グッド・ラック。



↑学校要覧
(上の画像をクリックすると
大きく表示します)

学校要覧に載っている校歌
 
協会に来てくれた学校のページへ