企業CSR担当者対象セミナー
社有地を活用したCSR-生物多様性の保全と環境教育の観点から
2007年3月13日、日本経団連自然保護協議会による後援のもと、住友スカイホールで、企業のCSR担当者などを対象としたセミナーを開催しました。IBM社アルデマン研究センターの環境エンジニア、アナイス・グウェン氏とダウケミカル社の広報部上級マネージャー、パティ・ドイチェ氏を講師に招き、社有地における生物多様性の保全や環境教育活動について報告しました。 冒頭、愛知会長(日本ナショナル・トラスト協会)が開会の挨拶を行い、続いてご来賓の泉総務課長(環境省)からご挨拶を頂戴しました。 グウェン氏は「IBM社は社有地で環境保護に取り組んだ結果、社員のモラル向上、野生生物の生息地保護、環境教育の実施、関係省庁との関係向上、一般市民からの企業イメージの向上などを得た。地元NGOとの協力もあり、IBM社の企業文化となった。自然環境保護への取り組みは、企業が存続する上で本質的に不可欠なもの」と効果を報告しました。 パティ・ドイチェ氏は「ダウ・ケミカル社は、社有地188.4haのうち100haを野生動物の生息地として確保し、うち68haを湿地として保全している。地域社会を取り込んで、環境活動の場として活用している」と報告しました。 休憩を挟んで、関事務局長(日本ナショナル・トラスト協会)のコーディネートでパネルトークを行ないました。会場にお集まりいただいた方々からは、たくさんの質問をいただき、盛会のうちに終了しました。 |
![]() 会場の様子 |
![]() 多くの野生生物を育むIBM社の社有地 写真:IBM社 |
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![]() ダウ・ケミカル社の社有地のポスター 写真:ダウ・ケミカル社 |
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●関連情報 私たちの協会が制作を担当したパンフレット「社有地を活用したCSR~生物多様性の保全の観点から~」が、環境省より発行されました。環境省ホームページからダウンロードできます。 |