レポート
第24回ナショナル・トラスト全国大会 鳥取大会
[報告]
砂丘・海・山から美しい景観を育てる
--- 伝え残す鳥取の原風景 ---
当日は、ナショナル・トラスト運動に取り組んでいる人々、市民、研究者、行政の関係者が一堂に会し、
鳥取でナショナル・トラスト運動を広げるため、また美しく持続可能なくにづくりに向けて討議しました。
1日目は約450人、2日目は約110人の参加者がありました。

2006年11月11日(土), 12日(日) |

会場入口に掲げられた看板。
砂丘と山陰海岸がデザインされている。 |
主 会 場 |
鳥取県民ふれあい会館(1日目)
鳥取県民文化会館(小ホール)(2日目) |
主 催 |
第24回ナショナル・トラスト全国大会実行委員会
構成団体/社団法人日本ナショナル・トラスト協会 特定非営利活動法人岩美自然学校 |
特別後援 |
新日本海新聞社 |
後 援 |
環境省 文部科学省 鳥取県 鳥取市 岩美町 若桜町 鳥取県教育委員会
鳥取市教育委員会 鳥取環境大学 鳥取大学 鳥取商工会議所 朝日新聞社
毎日新聞鳥取支局 読売新聞大阪本社 日本経済新聞鳥取支局 山陰中央新報社
中国新聞鳥取支局 NHK鳥取放送局 山陰中央テレビ テレビ朝日鳥取支局 |
協 賛 |
株式会社竹中工務店 大成建設株式会社 株式会社日本色材工業研究所
アムウェイ・ネーチャーセンター 株式会社神戸製鋼所 森林ネットワーク
鳥取ガス株式会社 日本海テレビジョン放送株式会社 株式会社川口義治商店
株式会社ウエスコ 株式会社光商会 三洋製紙株式会社 中国電力株式会社
株式会社富士ユニコン 株式会社情報サービス鳥取 有限会社小谷工芸
株式会社鳥取平版社 NPO法人岩美自然学校 有限会社ズーム |
第1日 11月11日(土曜日) |
■開会式 会場・鳥取県民ふれあい会館 |
14:00 開会
主催者挨拶 |
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未来につなぐ美しい風景、国民の英知を集めて |
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第24回ナショナル・トラスト全国大会実行委員長
社団法人日本ナショナル・トラスト協会会長 愛知 和男 |
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自然環境や歴史的遺産は私たちの共有財産 |
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第24回ナショナル・トラスト全国大会実行副委員長
特定非営利活動法人岩美自然学校 澤 健一 |
来賓祝辞 |
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冨岡 悟 |
環境省自然環境局長 |
片山善博 |
鳥取県知事 |
竹内 功 |
鳥取市長 |
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鳥 取 宣 言
鳥取におけるナショナル・トラスト運動の発展を目指して
NPO法人岩美自然学校理事長 澤 健一
私たちは第24回ナショナル・トラスト全国大会の鳥取県開催にあたり、
本大会にお集まりの皆様と、全国の有志の皆様のご支援を得て、
次のことを宣言します。
一、美しい自然や貴重な歴史的遺産を私達の大切な資産として守り再生し、
子どもたちや将来の人々に手渡していきます。
一、自然や歴史的遺産と地域経済との調和をはかり、自然と共に生きる
持続可能な社会を構築します。
一、鳥取におけるナショナル・トラスト運動を発展させ、県内のネットワーク
を構築します。
日本の「自然保護憲章」の発祥の地が鳥取県であることを私達は誇りに思い、
私達の身近な自然や歴史的遺産を、私たちの手で守り育てていかなければ
ならないと思います。今回のナショナル・トラスト全国大会を契機に,県民が
その自然環境や歴史的遺産を自分達の資産として再認識し、持続可能な
地域社会を創造するネットワークを県民が皆で構築していくことを願って
やみません。 |
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■団体報告 |
14:50 |
知床100平方メートル運動 |
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(知床100平方メートル運動推進本部)斜里町助役 関根 郁雄 |
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阿蘇の「花野」再生 |
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(特定非営利活動法人阿蘇花野協会)理事 瀬井 純雄 |
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川越の町並み |
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(特定非営利活動法人川越蔵の会)デザイン部会所属 白土 眞二 |
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団体報告。
知床100平方メートル運動について報告する斜里町の関根助役。
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16:05 |
休 憩 |
■記念講演 |
16:15 |
「自然を旅する」 -- 次代に残したい風景 -- |
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講 師 椎名 誠(作家) |
17:15 |
講演終了・会場移動 |
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記念講演。
椎名誠氏のユーモア溢れる語り口に聴衆は魅了された。
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■交流会 会場:ホープスターとっとり |
18:00 |
挨拶、乾杯の後に、鳥取市、岩美町、若桜町、による自然と文化に育まれた
地域資産についてプレゼンテーションがありました。また松葉ガニはじめ
地元の食材を使った料理が饗され、全国の仲間が交流を深めました。 |
第2日 11月12日(日曜) |
●早朝・鳥取城下町の町並み散策 |
8:00 |
集合(鳥取県民文化会館玄関) 散策時間:約1時間
朝の清々しい時間に鳥取市内の史跡・文化財、町並みを散策いたしました |
■トークセッション 鳥取県民文化会館小ホール |
9:30 |
「これからのナショナル・トラストを考える」 |
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--伝え残す鳥取の原風景を例に-- |
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コーディネーター |
堂本 泰章 |
社団法人日本ナショナル・トラスト協会/理事 |
パネリスト |
玉井 済夫 |
財団法人天神崎の自然を大切にする会/専務理事 |
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寺垣 琢生 |
特定非営利活動法人鳥取砂丘と東部広域観光を考える100人会/理事 |
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澤 健一 |
特定非営利活動法人岩美自然学校/理事長 |
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山本 賢二 |
氷ノ山ネイチャークラブ/代表 |
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地元の各NGOの代表であるパネリストが、鳥取の自然環境の特色と保全・活用の取組みの現状と課題について報告した後、コーディネーターから、課題が整理され、回答のヒントとして、他地域の事例が紹介された。また、先駆的な運動として、天神崎の事例についての報告があった。その後、意見交換があり、最後に鳥取宣言について再確認された。 |
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トークセッション。
地元鳥取のNGOが抱える課題を共有し討議した。
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■閉会式 |
11:00 |
閉会挨拶 社団法人日本ナショナル・トラスト協会副会長 池谷 奉文 |
11:10 |
終了 |
●オプショナルツアー |
11:30 |
鳥取県民文化会館裏側駐車場出発 |
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(1)鳥取市内コース(半日コース) |
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鳥取県民文化会館→わらべや→仁風閣(車窓)→賀露(昼食・ショッピング)→鳥取砂丘(散策)→浦富海岸→鳥取空港(午後5時頃)→鳥取駅(午後5時20分頃)
雨まじりの強風の中、一行は鳥取砂丘を登り、その雄大さを実感しました。一方、山陰海岸では切り立った崖と打ち寄せる波頭の白さに心が洗われました。 |
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(2)鳥取砂丘・カニ・温泉コース(1泊2日) |
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鳥取県民文化会館→わらべや→仁風閣(車窓)→賀露(昼食・ショッピング)→鳥取砂丘→浦富海岸→三朝温泉(泊・三朝館)→三徳山→倉吉白壁土蔵群→燕趙園(昼食)→鳥取空港(午後12時40分頃)→鳥取駅(午後1時頃) |
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半日コースに同行した後、一行は名湯で大会の疲れをほぐしました。翌日は晴天の中、世界遺産登録活動中の三徳山・投入堂、中国庭園燕趙園などを巡りました。 |
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