2004年10月16日(土)17日(日)
当日は天候に恵まれ、ナショナル・トラスト運動に取り組んでいる人をはじめ、市民、研究者、行政、そして地域の子どもたち、約400人が「いのちの営みを学ぶ天神崎」で一堂に会し討議した。
主会場/ | 紀南文化会館 和歌山県田辺市新屋敷町1番地 |
主 催/ | 第22回ナショナル・トラスト全国大会実行委員会 |
構成団体/ | 社団法人日本ナショナル・トラスト協会+財団法人天神崎の自然を大切にする会 |
後 援/ | 環境省 文部科学省 国土交通省近畿地方整備局 和歌山県 田辺市 和歌山大学 和歌山県教育委員会 田辺市教育委員会 財団法人森林文化協会 紀伊民報 NHK和歌山放送局 朝日放送 関西テレビ 読売テレビ テレビ和歌山 和歌山放送 朝日新聞和歌山総局 毎日新聞和歌山支局 読売新聞大阪本社 産経新聞 |
協 賛/ | 和歌山県自然保護調査会 和歌山県自然環境研究会 紀伊半島ウミガメ情報交換会 熊野の森ネットワーク・いちいがしの会 AWS動物学院 株式会社竹中工務店 アムウェイ・ネイチャーセンター 日産自動車株式会社 大成建設株式会社 株式会社リコー 株式会社日本色材工業研究所 岩谷産業株式会社 株式会社神戸製鋼所 トヤマキカイ株式会社 米喜 株式会社双美商会 村田写真館 NTTマーケティングアクト関西田辺営業所 NTTドコモ関西和歌山支店 紀州南部ロイヤルホテル 東急観光株式会社紀伊田辺支店 JA紀南 永井印刷所 井上梅干食品株式会社 玉井教室 玉井大学受験研究会 初山瓦店 株式会社ナルセ 富士スレート株式会社 和歌山県屋根工事業協会 阿万窯業株式会社 野田建設 クボタ松下電工外装株式会社 NTTネオメイト関西紀南営業所 和歌山県資源開発協業組合 株式会社山幸 株式会社アセロラフーズ 中田食品株式会社 |
協 力/ | 南方熊楠邸保存顕彰会 財団法人南方熊楠記念館 しれとこの森・トラスト関西 田辺ワイズメンズクラブ |
大会 第1日 10月16日・土曜日 13:00〜
■ 開会式 | |
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■表彰式 ナショナル・トラスト全国大会の開催を記念して、壇上で表彰式が行われた。天神崎のナショナル・トラスト運動に、創成の時より熱意を持って取り組み、天神崎の保全に多大な貢献をされた、多屋好一郎氏(財団法人天神崎の自然を大切にする会名誉会長)に、社団法人日本ナショナル・トラスト協会の愛知和男会長より、これまでの功績を称え、表彰状が贈られた。 |
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■記念講演「エコロジスト南方熊楠の叛乱 |
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-ひとりぼっちの自然保護運動-」 | |
講師 神坂次郎(こうさか じろう) 作家 巨人・南方熊楠の人となりの魅力、放浪の日々と波乱に満ちた人生、熊野の森を守るためのひとりぼっち、満身創痍の戦い、昭和天皇との心あたたまる交流、熊楠を愛した人、見守った周囲の人々。などを語っていただいた。また、熊楠が天神崎の開発の危機を予見していたこと。この地での全国大会の開催をきっと喜んでいることだろと述べ、会場の聴衆を魅了した。 |
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■自然観察会 -天神崎の自然- 「いのちの営みを学ぼう」 |
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買い取りをすすめている天神崎の森である日和山(ひよりやま)を登りきると眺望が開け、南方熊楠ゆかりの神島はじめ田辺湾を一望とすることができた。また火災で焼けた焦げ跡には、高雄中学校の生徒によって植樹されたウバメガシなどの苗の葉がみずみずしかった。下山し、麓の再生された湿地を見学。県の希少種でもあるミズオオバコなどが育っていた。折しも岩礁に潮が満ち、見事な夕日が沈むさまを目の当たりすることができた。 |
■交流会 会場 紀州南部ロイヤルホテル 「ようこそと みんなをむかえる 天神崎」 (天神崎かるたより) まずは、地元の秋津川炭琴サークルによる紀州備長炭で作った打楽器を使った炭琴演奏が歓迎の音色を響かせた。そして、愛知和男大会実行委員長による開会の挨拶、つづいて天神崎の自然を大切にする会の外山紀郎副会長の挨拶、田辺市の脇中孝市長による乾杯の音頭により、交流会が開幕した。また中盤には地元の紀南舞踊まつりの皆さんによる舞踊の披露があり、会場を盛り上げた。さらに、参加した団体からの現状報告があった。最後に、天神崎の自然を大切にする会の理事でもあり、田辺市議会の初山丈夫副議長から閉会の挨拶があった。 |
大会 第2日 10月17日・日曜日 9:30〜14:20 会場:市民総合センター
■分科会
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■フォーラム 「未来につなぐナショナル・トラスト運動」 |
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コーディネーター 木内 正敏 社団法人日本ナショナル・トラスト協会理事 株式会社自然教育研究センター代表 パネリスト 中村 茂徳 萩国際大学助教授 田邊 龍太 社団法人日本ナショナル・トラスト協会主任研究員 早坂 毅 税理士 堂本 泰章 財団法人埼玉県生態系保護協会事務局長 中根 真富 田辺第三小学校教諭 | ![]() |
ナショナル・トラスト団体が抱える問題点を整理し明確な目標が提示された「知床宣言2002」をふまえ、今回の分科会では、その具体的な方策、どう取り組むかが議論された。フォーラムでは、まず、その分科会の報告が、各パネリストから次のように行なわれた。
■閉会式 社団法人日本ナショナル・トラスト協会の根上卓也副会長より、ご支援していただいた各方面への謝辞が述べられ、最後に地元のほら貝保存会の皆様による締めの踊りが披露され、2日間のプログラムを終了した。 |
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