レポート

第21回ナショナル・トラスト全国大会 せたがや大会[報告]

世田谷は都市でありながらも自然や昔ながらの風景が未だ残るまちです。
農村であった頃の面影を残す農家や屋敷林などが、人々に安らぎを、
まちに潤いを与えてくれます。
そして、それらの緑地や建物は、せたがやトラスト協会が
たくさんのボランティアの方々の協力で、保全活動を行なっています。

2003年現在、ナショナル・トラスト運動は全国50カ所を越え、
その保全面積は合計で5300ヘクタールにひろがりました。
21回目のナショナル・トラスト全国大会は、
ナショナル・トラスト運動のあたらしいあり方を目指し、
国内各地でナショナル・トラスト運動に取り組んでいる人々、
そして市民、研究者、行政の関係者たちが
「みどりと歴史的環境ゆたかな世田谷」で一堂に会し討議しました。


(画像をクリックすると大きく表示します。)

テーマ
世田谷から考える都市型トラストとボランティア

2003年11月7日(金),8日(土),9日(日)
主会場 北沢タウンホール 東京都世田谷区北沢2-8-18
主 催 第21回ナショナル・トラスト全国大会実行委員会
構成団体/社団法人日本ナショナル・トラスト協会+財団法人せたがやトラスト協会+世田谷区
後 援 環境省 東京都 東京農業大学
協 力 財団法人鎌倉風致保存会 財団法人トトロのふるさと財団


プレ大会
11月7日(金) 13:30~19:30 会場:東京農業大学

約320人の参加者がありました。


総合司会:奥村由香(世田谷区役所職員)
■講座 会場:東京農業大学 百周年記念講堂
「里山の保全とボランティア活動、その取組みと魅力」


開会挨拶
社団法人日本ナショナル・トラスト協会顧問 前環境省事務次官 中川雅治
環境破壊は財政赤字のようなもの。後世代に借金を残すべきではないと、ナショナル・トラスト
を始め、自然環境を守り残していく運動の重要性を訴えました。

第1部「せたがやトラストの活動と成果」
講師 財団法人せたがやトラスト協会職員 小出仁志

世田谷で住民主体の環境保全活動を繰り広げる (財)せたがやトラスト協会の活動とともに、
協会の果たす役割について解説しました。区民一人一人が世田谷区のかけがいのない
緑を財産として守っていくという認識のもと発足した(財)せたがやトラスト協会では、国分寺崖線の
自然を守る植物ボランティアを初め、里山事業、近代建築の保存など、より多くの人々がボランテ
ィア活動に参加できるよう、様々な活動拠点を提供しています。
今後も、行政と住民をつなぐ安定した母体として、ボランティア社会充実のために重要な役割を
果たしていくことが期待されました。

第2部 記録映像「今森光彦の里山物語」
写真家、今森光彦さんの「里山物語」。学生時代より里山の風景を撮りつづけてきた今森さんの
斬新な視点により、春夏秋冬を通じた里山の様子が描かれています。田んぼや雑木林などの
懐かしい風景とともに、ヤゴや蝶の脱皮シーン、水中映像によるナマズの孵化の様子などが、
臨場感のある映像によって巧みに映し出されています。自然と人間の生活が一つながりになり、
動植物と人間が隣り合わせになって生きているのだということを感じさせる素晴らしい映像でした。

第3部 「川場村での里山保全 ボランティア活動と里山の楽しみ」
講師 東京農業大学教授 宮林茂幸

水系、流域の連携に取り組む、農大の宮林教授より、ボランティア活動と里山保全の
取組みについて、川場村を例にした講演がありました。
上流域の森林を守るために、下流域の人々が関心を持ってボランティアをしなければ
ならない
・ボランティアをする意味は自ら何かを行う。里山を保全するということ。
・流域社会という概念を立てながら、協働関係を築いていくのである。
・里山保全というボランティア活動を通じてコミュニケーションがかたちづくるのである。
以上のことについて、トラスト運動の果たす役割への期待が述べられました。

第4部 「循環型社会への取組み・リサイクル研究センター見学会」
見学会に先立ち、農大総合研究所の牧恒雄所長による解説がありました。
見学会に先立ち、農大総合研究所の牧恒雄所長による
解説があり、その後、2班に分かれて、大学構内にある循環型
社会を目指した有機性廃棄物の処理システムである
リサイクルセンターとビオトープを見学しました。

第5部 懇親会「里山の恵みを味わおう」
東京農業大学の中にある「レストランすずしろ」にて行われました。里山の恵みをふんだんに用
いた料理とともに、講師の先生方はじめ、皆様と懇談できました。
東京農業大学応援団の方々の大根踊りは迫力満点でした。


本大会第1日

11月8日(土) 9:30~ 会場:北沢タウンホール

11月8日(土)は、約370人の参加者がありました。

■開会式
主催者からの挨拶がありました。
社団法人日本ナショナル・トラスト協会 愛知和男会長
社団法人日本ナショナル・トラスト協会は全国の会から数え、20年の
歴史があり、現在、52団体、14万2862人の人々が参加しています。
しかしながら、残していかなければいけない地域がもっとあるはずです。
そして、その地域を守っていこうとする人々の認識を高めていかなけれ
ばなりません、と全国組織としての決意を表しました。

世田谷区 熊本哲之区長
世田谷を会場に選んでもらって名誉に思っています。区民を代表して歓迎
したい。世田谷は、エコライフやビオトープなど、区民と事業者が一体と
なって環境問題に取組んでいる。みどりに恵まれた地域、これを保存する
ように進めています。みどり豊かで出かけてみたい世田谷 を公約として
提唱してきました。世田谷を始めに東京都の流れを変えていきたい、と
地元自治体としての歓迎の言葉を述べられました。

財団法人せたがやトラスト協会 秋山光男理事長
世田谷は人口80万で、ひとつの国の規模と同じです。住みたいまちを
目標にしています。せたがやトラスト協会は都市型であるため、人間との
共存がテーマです。後世に自然を残していきたい。失われていくものを残し
ていきたい。次の世代になるべくいいものもっていきたい。せめて、失われ
ていくもの減らすことに力を注いでいきたいと思います、と述べられました。

ご来賓から祝辞をいただきました。
環境省大臣官房 小沢典夫審議官
環境庁は、水俣、四日市など、産業公害に関しての規制から出発してきまし
た。一方、環境保護運動は、天神崎のように市民の側からが始まりました。
そして国や地方自治体による規制とともに、国民や企業などの積極的な
取組みが必要なことだと認識されてきました。そのなかで、自発的な運動と
してトラストも発展してきたと思います。このたび、 環境教育法が議員立法
によって成立しました。ナショナル・トラストのことも記載され運動に対する
期待が高まり、行政もそれを支援していかなければならないと思います、
と述べられました。

メッセージ
レスリー・マックラケンさん(元 英国ナショナル・トラストの事務局長)
のメッセージが木原名誉会長より読み上げました。


■団体報告
ナショナル・トラスト運動を展開している現場からの報告がありました。

財団法人トトロのふるさと財団 廣井敏男理事長

狭山丘陵は1960年代から容赦なく開発がおこなわれました。
地域になじみの深い丘陵ですので、このままでは保全できないという声が高まり、土地
を買い取ろうと、トトロのふるさと基金を設立しました。当初は地価が高く運動は
非現実的と言われました。しかし、基金が集まり1183平米の土地を確保しました。
この運動が埼玉県を動かし、県はこの20倍の土地を購入したのです。これからも、多く
の子供たちの募金に対する意思を活かしていきたいです。地域の人々の期待に
こたえられる貢献できる活動を進めています。

富士山ナショナル・トラスト 桑田泰久会長

富士山での土地は、国有地と財産区が多いため、会員を集め寄付を募って
保有し、保全する文字通りのナショナル・トラストとは異なります。8年前から活動
を開始し、任意のボランティア団体として出発致しました。
富士山を愛する人が集まり、宝永山の火山砂礫地を緑化する活動をしています。
長期的展望で森を作っていきたいと思います。挿し木・育苗などの手入れは
ボランティアの人たちに協力してもらっています。議論よりも実践が基本。
美しい富士山を後世にまで残すためにがんばろうと考えています。

はちのへ小さな浜の会 佐々木一男幹事

青森県の種差海岸は県立自然公園の一部ですが、かつては県が売却しようとし、
浜の会の市民運動の結果、県によって再び買い戻しされることになった経緯が
あります。
浜の会は、種差海岸の魅力にひかれた人々が15年前に発足し、種差海岸保護の
運動を始めています。次の活動が基本です。
1.定期清掃、ごみひろいを楽しみながらやる。
2.八戸市民の中に意識を高めるため。自然観察会を開催している。
3.八戸市、観光協会、漁業関係などとは、普段は良好な関係を構築している。

鎌倉の自然を守る連合会 大木章八事務局長

古都保存法によって鎌倉市内の指定地域は守られていますが、市全体の緑地は激減
しています。鎌倉広町は60ヘクタールの市街化地域。開発が容認される地域です。
開発業者はこの緑地に6000戸の宅地の計画を立てました。これに対し、鎌倉南西部
腰越地区8つの自治会が集まり連合体を作り運動を始めました。非常識なことだと
言われましたが、私有地の開発に対しトラスト運動による解決を求めたのです。一方
鎌倉市に対しは、みどり基金の創設を求めました。結果、2003年までに115億円の
積み立て金となりました。この基金を使って広町は鎌倉市が買い取ることとなったのです。


■講演
「環境市民のすすめ-都市型トラストを考える-」
講師 東京農業大学学長
社団法人日本ナショナル・トラスト協会 進士五十八理事


[講演要旨]
都市型トラストを提案してきました。世田谷は地価が高いので買い取って守ることは
現実的でないのです。今の緑の財産を守り
活かす運動もあるのではないかと思います。これまでのトラスト運動は対象と手法
にこだわり、つまり、市民が募金によって買取らなくてはトラストではない、という
見方がありました。しかしトラストの理念は「歴史的遺産、自然環境を保全し、後世
に伝えること」であり、その手法は時代や国、地域によってさまざまであっても良い
と思います。
そして、都市の緑化は簡単ではないです。たくさんのボランティア活動によって緑を
守っています。さらに緑をエンジョイし、緑によって区民生活を豊かにすることが目的
です。
環境市民とは自分と自分のまわり、
すなわち、地域に関心を持つことです。都市の中でも、自然を大事にすることが、
人生を豊かにするのだと思います。


■シンポジウム
「世田谷から考える都市型トラストとボランティア」

コーディネーター
木内 正敏 株式会社自然教育研究センター代表
パネリスト 
株木 孝男 世田谷区都市整備部長
峯元 啓光 財団法人せたがやトラスト協会 常務理事
木村 正三 財団法人せたがやトラスト協会 ボランティア
二宮 尚子 財団法人せたがやトラスト協会 ボランティア
白勢見和子 グループねこじゃらし


行政とせたがやトラスト協会とボランティアのそれぞれの立場から話し合いました。
行政側からは市民参加の必要性が述べられ、これからの行政サービスは区民と事業者
との協働による新しい公共へ転換すべきだと述べられました。
一方せたがやトラスト協会からは、トラスト運動の中で、所有者との賃借契約による緑地
保全という世田谷独自の展開を進めてきた。今後は会員をもっと増やしたいと述べられました。
ボランティアの方達からは、退職後の第2の人生からボランティア活動を始めた、
と言われてます。ボランティアは良好な人間関係を築き、地域社会へ貢献していると
いう認識があるとのことでした。
議論としては、
・(行政側からは)場を増やしていく努力をしている。
・ボランティア自身が身近な環境を良く知ることが大事ではないか。
・ボランティア養成講座による養成が必要ではないか。
・子供達の親を取り込まなければいけない。特に若い母親が必要だ。
・子供達が成長しても活動を継続していくことが大事である。
・行政側からは総合的学習に役立つ都市型里山作りを今後も継続してボランティア
として参加していきたいなどと述べられました。


■分科会

1.崖線沿線-流域ネットワーク
多摩川の河岸段丘からなる斜面地である国分寺崖線には良好な自然環境が残されて
います。この崖線はどのような状況にあるのか、またどうしたら守ることができるのか
を話し合いました。
進行役 富村周平 (有)富村環境事務所代表

2.都市におけるみどりの保全
21世紀の「都市のみどり」のあり方として、国分寺崖線の自然的環境を保全していく
ために、世田谷独自のしくみづくりについて話し合いました。
進行役 上村 隆 世田谷区都市環境課係長

3.行政とNPOの協働
市民の自主的な活動主体であるNPOと行政との協働の事例が参加者から述べられ、
あるべき今後を話し合いました。
進行役 田中瑞穂 世田谷区市民活動推進課係長

4.市民による環境保全活動-シビックトラストの実践
市民の自主的な環境保全活動の取組みを話し合いました。
進行役 高橋 誠 (財)せたがやトラスト協会

5.トラストが目指す法制・税制改革とは
知床宣言2002を受けて8月に発足した法制・税制改革委員会。その目指す改革について
話し合いました。
進行役 根上卓也(株)神戸製鋼顧問

6.海外におけるナショナル・トラスト運動の現状と課題
第10回ナショナル・トラスト世界大会と協会の英国ナショナル・トラストへのボランティア
派遣事業の現状と課題を報告し、日本での活動の展開について話し合いました。
進行役 中村茂徳 萩国際大学助教授


■交流会

「まちでかたろうトラストの未来」
愛知和男会長からの挨拶の後、世田谷区の平谷憲明助役の乾杯の音頭で始まりました。
飛び入りの歌や各地からの一言挨拶があり、交流を深めました。


本大会第2日
11月9日(日) 9:30~ 会場:北沢タウンホール

■フォーラム
「日本型ナショナル・トラスト運動の展望」
コーディネーター
惠 小百合 江戸川大学教授
パネリスト 
富村 周平 (有)富村環境事務所代表
上村 隆 世田谷区都市環境課係長
田中 瑞穂 世田谷区市民活動推進課係長
高橋 誠  (財)せたがやトラスト協会
根上 卓也 (株)神戸製鋼顧問
中村 茂徳 萩国際大学助教授
愛知 和男 (社)日本ナショナル・トラスト協会会長
漆畑 信昭 (社)日本ナショナル・トラスト協会常務理事
伊井野 雄二 (社)日本ナショナル・トラスト協会理事





分科会の進行役と協会の執行部が壇上に並びました。
まずは、パネリストの紹介があり、続いて各分科会の進行役から、分科会についての報告が
ありました。

まずは、第1分科会「崖線沿線-流域ネットワーク」の富村周平進行役からは、
国分寺崖線の危機的状況から市民の力で守るための方策と、環境教育の場としての
重要性の報告があり、最後にせたがやトラスト協会の果たす役割への期待を述べ、市民から
の温かい支援を訴えました。

第2分科会「都市におけるみどりの保全」
の上村隆進行役からは、現行の法律では
限界があるので、世田谷区独自の条例として、区は、保全条例の制定で崖線を守っていく
と報告しました。

第3分科会「行政とNPOの協働」
の田中瑞穂進行役からは、実際にみどりの保全に
関っている人たちから、非営利の活動団体はどのように行政と関っているかのさまざまな
事例が活発に交わされ、行政とのモチベーションの違いについて課題に出されたことなどが
報告されました。

第4分科会「市民による環境保全活動-シビックトラストの実践」の高橋誠進行役
からは、資金面での問題やコミュニティの重要性、行政とコミュニケーションをはかること情報
交換の場の必要性などが話し合われたことが報告されました。

第5分科会「トラストが目指す法制・税制改革とは」の根上卓也進行役からは、昨年
の知床大会の宣言でも盛り込まれ、委員会が設立されたことと、活動家からの具体的な事例
報告や、ナショナル・トラスト法制定を論議し意義など明確にする必要があるのではとの意見が
活発に交わされたことなどが報告されました。

第6分科会「海外におけるナショナル・トラスト運動の現状と課題」の中村茂徳進行役
からは、英国ボランティア派遣事業についての報告と、9月にスコットランドで開催された世界大会
での課題として、各国の情報や経験の共有化、ナショナル・トラストとの国際的なネットワーク化、
ビジネスとの連携、カントリーサイドの復興、ワーキングホリデーの活性化、オープンスペース
としての活用、観光との連携などが提示され、討議したことが報告されました。

続いて、コーディネーター、パネリストから意見交換され、愛知和男会長からは、
分科会で出た意見はすばらしかったこと、これを次の活動に続けていくようにしたい。
とりわけ税制改正は、日本全体の問題であるから、他の団体に積極的に呼びかけ連携し、
全国的に輪を広げていく必要があることが述べました。
会場からの意見としては、土木関係者は、いままで開発をすすめてきたが、今は環境問題
にも目をむけているがこれを協会はどう思うかと問い掛けがあり、惠小百合コーディネーター
からは、土木関係の人々と、積極的に連携していくことはよいこと、ナショナル・トラストは、
地域のお医者さん的な役割としてアドバイスしていくべきだと、さらに、トラスト法の
具体的検討、ナショナル・トラストのキャッチフレーズを設定し、広めていく。ナショナル・トラスト
の役割を位置づけすることが重要であるのではないかと述べられました。


■閉会式

大会まとめ 閉会あいさつ

大会のまとめが社団法人日本ナショナル・トラスト協会の漆畑信昭常務理事から力強く述べられ、
最後に社団法人日本ナショナル・トラスト協会の木原啓吉名誉会長が閉会挨拶し、プログラムを
終了いたしました。


■エクスカーション
*** トトロコース ***
トトロの森3号地→1号地


*** 鎌倉コース ***
旧華頂宮邸→御谷
バスの中で、まずは木原名誉会長が、日本におけるナショナル・トラスト運動発祥当時のこと、鎌倉
にまつわるあれやこれや、興味深いエピソードをお話しました。その後は、和気あいあいと自己紹介。
様々なところで、さまざまな活動をしている方々の、様々な思いを乗せて、バスはあっという間に鎌倉
に到着です。

旧華頂宮邸は1929年に華頂博信侯爵邸として建設されたのち、何人かの所有者を経て1996年に
鎌倉市が取得しました。外観から想像するよりもこじんまりとしていましたが、天井の高いひんやりと
した印象の洋館の内部に、和の要素が組み込まれた、味わいのある建物でした。

続いて、日本のナショナル・トラスト1号地といわれている御谷(おやつ)へ。何も知らずに見れば
ごく平凡な森ですが、鶴岡八幡宮の裏山に位置し、実は重要な景観の要素であるのです。
そして、この地の開発を阻止した、40年前の方々のご苦労に感謝しつつ、御谷をバックに集合
写真を撮りました。

*** せたがやコース ***
松之木都市林→旧小坂家住宅→成城3丁目緑地→猪股庭園



財団法人 せたがやトラスト協会は、2006年4月より 財団法人 世田谷トラストまちづくりになりました。