協会に来てくれた学校のページ

青森県弘前市立津軽中学校2年生の皆さん

●訪問データ●

訪問日 平成19年5月17日(木)
人数 2年生 6人
学校の場所 青森県弘前市大字五代字早稲田478
 ゴールデンウィークの話題を集めた桜の名所「弘前城址」。ようやく喧騒から落ち着きを取り戻した弘前からやってきました。頼もしい中学2年生6人。岩木山の麓に広がる津軽平野の中心で、世界遺産に登録された白神山地への青森県側からの入り口。各人が関心を持っている「環境保護」についてもっと知りたいとわが社団法人日本ナショナルトラスト協会を訪問してくれた。あいにくの雨にもめげず、定刻の20分も早く来るあたり、熱意はありあり。

●訪問を受けて(ナショトラおじさんこと 岩切正睦)


  自己紹介を兼ねて訪問の動機を聞く。天候異変や温暖化問題など身近な自然環境とどのように向き合えばよいのかを知りたいと言う。早速用意してきた質問に沿って説明することにした。
各地の活動の様子を説明しながら「1㎡」あたりの土地の値段、ナショナル・トラスト活動に従事する人数、1年間の募金額、諸外国でのナショナル・トラスト活動の実態など。

ナショナル・トラスト活動の事例の中で、河川のトラスト活動の好例として「柿田川」を説明。長年の努力と人々の協力によって蘇ったことを話す。弘前市内を流れる川も決してきれいとは言えないらしく、参考にする余地がありそう。「訪問の手引き」の活動の内容と団体を追加して説明する。続いて、富士山トラストの活動を説明する。ここの活動は、緑の豊かな富士山を目指す活動(宝永年間の噴火によって焼失した森林を復活させる取り組み)を話す。特に先の見えない取り組みに対する活動の素晴らしさに聞き入ってくれたよう。
日本を代表する富士山が世界遺産に登録されないわけに一同驚いたようだ。

手引きの「Q&A2」のボランティアについては、真剣に耳を傾けていた。「日常、学校でやっている当番活動が心の持ちようでは立派なボランティアじゃないか」の説得には興味を持って聞いてくれたようだ。

最後に期待される生徒像は、自然環境に興味・関心を持ち、進んで実行できることは言うまでもないが、人間としての基本的なことの出来る人間の話しをしたつもりだが、どのように受け止めてくれただろう。何かを期待させてくれそうな聞き方に、時間のたつのがことさら早く感じられた。帰途につく彼らに「楽しい修学旅行になること」を願って送り出した。


協会に来てくれた学校のページへ