協会に来てくれた学校のページ

愛知県常滑市立鬼崎中学校3年生のみなさんのページ

●訪問データ●
訪問日 平成16年6月15日(火)
人数 3人
学校の場所 愛知県常滑市港町3-1
  • 同じ日に同じ県の中学生の訪問を受けるなんて滅多にないことだ。先の学校が木曽川に沿った立田村、後の学校が伊勢湾に面した知多半島の中ほど、茶器や植木鉢で有名な常滑市にある。持参してくれたしりょうは、常滑市の特色を現した昔の廻船問屋・陶磁器会館・タイル博物館・汐干狩や海水浴の楽しめる二つの海浜。そして「不断の努力」を刻んだ校訓碑、「五つの誓い」「校歌」の刻まれた石碑。思わず背筋がピーンと伸びるような心地がする。校舎や校庭の写真がないのが残念だが、およその察しはつきそう。
  • 訪問を受けて(ナショトラおじさんの報告)
    わずか3人の訪問だが、爽やかな初夏の空気とともに笑顔で現れた。時間前行動が徹底しているのだろう。約束よりもずっと早い。自分たちの身近な環境と見聞きする環境問題とのギャップが気になっているらしい。裏を返せば常滑は「自然が豊か」と言うことになる。羨ましい。
    早速「訪問の手引き」をもとに、わが社団法人日本ナショナル・トラスト協会についての概要を説明し、期待はずれの狭い事務局、少ない人数での仕事の取り組みなど説明する。ナショナル・トラスト活動に従事する人数約15万人(協会関係分)ほとんどの人がボランティアとして頑張っていることを強調する。

    続いてきれいな川を取り戻した「柿田川トラスト」、「清流の柿田川を『きれいだ』と眺めた人たちの何人が、明けても暮れてもゴミさらいとドブさらいの毎日だったことを知っているのだろう」という案内係りのおじさんの言葉を伝える。もう一つ、世界的にも有名な富士山、この富士山が「世界遺産に登録されなかったわけ」が人災(ゴミ・糞尿)にあったと話すと、一様に驚きを隠さない。自然は人によって、きれいになるし汚されることを納得したようだ。日本全国、およそ50の団体(協会関係団体)がナショナル・トラスト活動に精出ししていることを説明する。(協会発行のガイドブックを参照)

    協会関係トラスト団体が取得したり借り入れた土地の広さはおよそ120万ヘクタール(三宅島二つ分)。日本全国の広さからすれば大変小さい。でもゼロからの出発を考えると、一人ひとりの力が大きな力になりつつある。特に最近は環境問題に関心をもった人や企業が増えてきていることは嬉しいことだ。学校に帰ったら是非友達にも関心を持つよう話してほしいと説得。

    ボランティアの経験をもっているので話しやすい。やってみての感想「やってよかった。」が3人の共感。ボランティアをするとき「自分から進んで」と「感謝(報酬)を期待しない」の2点を加えること。この心構えさえあれば誰でもボランティアは出来る。ナショナル・トラスト活動だってボランティア精神が基本だから、誰にもできることを話す。「五つの誓い」ではないが、人間として守るべき基本を身に付けていくことを強調。
    「ナショナル・トラスト活動は特に人間関係が大切」 だから、家庭内での人間関係や役割、学校での人間関係  などやや説教じみたが納得してくれたようだ。

      4時に次の集合場所 とのことで、時刻遵守の生活は万全のようだ。わずか3人とはいえ大変活気に溢れた時間を過ごせたようだ。この子達が、学校の目指す生徒像に迫り、豊かな環境の中で生き生きと暮らす姿を祈りながら送り出した。

協会に来てくれた学校のページへ